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白日にて2回目の個展を行いました。初個展と同じく会期は元旦1月1日から成人の日14日まで。
白釉七宝と朱釉七宝の作品を中心に制作し、展示初日は紅白の作品が並びました。
リム皿などプレートの白釉作品は主に西洋の器をモチーフにしたものが多く、朱釉で同じ形の作品を作ると違和感がありました。
今展の制作は新しいモチーフを探すことからはじまりました。そして、二つのモチーフとなる器を見つけました。
ひとつはアニメーション映画もののけ姫の劇中、主人公のアシタカが使用していた「雅な椀」です。
旅に携帯する使い勝手の良さと耐久性、何より雅と称される品の良いデザイン。
具体的な形状は全く違いますが、あの佇まいを意識して制作しました。
ふたつ目は春画展で見た春画の中に描かれた朱漆の器です。その器は男女が交わる片隅にちょこんと描かれています。
きっと作者は見所ではない器を描く時に気がゆるんだのではないでしょうか、朱漆の器は気の抜けたいい形をしていました。
絵の器のように柔らかい雰囲気を纏った作品を目指しました。そして、この二つの器の絵のおかげで朱釉七宝は完成しました。

場所 白日
期間 2020年 1月1日−14日

店主 西坂晃一
弟子 山本麻い子
ポスターデザイン サイトヲヒデユキ
ポスター写真 安齋朋恵
展示写真 Gu Kenryou