展示を行った場所は服を一点一点手作りしているnusumiguiのアトリエです。
この場所は住宅街の中にある小高い丘の上にあります。細く伸びた階段を上がり住宅街を見下ろす頃に入り口が見えてきます。
門を開け中に入ると庭が広がり、奥に進むと建物が3つあります。大きい家はnusumiguiの山杢夫妻と愛犬ゴマが暮らす住居兼アトリエです。
中くらいの家には制作した服が並ぶ展示スペース。そして一番小さな建物は透明な壁と屋根で出来た温室となっています。
展示ではこれら3つの建物と庭を使いました。はじめての屋外展示会です。
準備を終えた展示会前夜、一羽のオスのフクロウが一番高い木に止まって鳴いていました。
この季節、番いになるメスのフクロウを探しているのだそうです。
nusumiguiの服と広瀬陽の作品の展覧会がはじまりました。僕の作ったボタンを使用した服も作ってもらい展示しました。
作品を身につけるという感覚がとても新鮮でした。期間中は毎日お茶出しをして、お客さんとたくさん話をして過ごしました。
とても穏やかな時間でした。展示最終日の夜、フクロウの声は聞こえなくなっていました。

場所　nusumigui studio
期間　2019年 5月18日−23日

服　山杢勇馬　
DMデザイン　安齋朋恵
DM写真　山杢瞳
展示写真　木村和平
看板犬　ゴマ