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SHOW ROOM #01は普段僕が制作しているアトリエで行いました。
掃除からはじまり、あらゆる所をペンキで塗り一週間かけて作業場を展示会場にしていきました。
住所は公開せずに来訪希望者に住所記載の展示案内を送るという方法をとりました。
この展示案内は今でも愛着をもっています。壺の写真を印刷した紙に一枚一枚穴をあけて色々な色の絵の具を流しました。
壺は僕の作品ではなく、作品の材料の釉薬を作る時に使用します。釉薬は様々な原料を高温の壺の中に入れ混ぜ合わせ作ります。
混ぜ合わせては取り出し、また新たな原料を入れ混ぜる。何度も同じ工程を繰り返すと壺の内側が削られていきます。
最終的には穴が空き、鮮やかな釉薬が外へと流れ出てしまうのです。穴が空いたら産業廃棄物として捨てられます。
堂々とした形と流れ出る釉薬の様子を一度見て欲しいと思い、今展ではこの壺を展示しました。
期間中多くの方がこの壺に興味を持ってくれました。嬉しいことに購入してくれる方まで現れました。
現在、この壺は2019年にリニューアルした渋谷パルコにあるTHE LITTLE BAR OF FLOWERSで花器として使われています。

場所 広瀬陽アトリエ
期間 2019年 9月27−日31日

会場設営 広瀬陽
DM写真 デザイン 安齋朋恵
展示写真 安齋朋恵